草若落語全集

唐突ですが…
ちりとてちん外伝ーまいご三兄弟」がクランクインしたそうです。
外伝制作の発表があったときから待ち遠しかったけど、ついに!
小浜から大阪までの兄さんたちの珍道中というストーリーだけで面白そうだけど、
あのチームワークのよい作品にまた会えるというのがうれしくて。
スタッフ&キャスト一丸となった作り手の情熱に、何度ぐっときたことか。

そうそう、先日「ちりとてちん」美術さんが栄誉ある賞を受賞。(以下ちりとてちん公式サイトより)

優れたテレビ美術に贈られる、テレビ日本美術家協会の第35回伊藤熹朔(きさく)賞に連続テレビ小説ちりとてちん」の美術デザインが選ばれ、
美術デザイナーの山内浩幹、深尾高行、小澤直行の三名が協会賞を受賞いたしました。
「ドラマチックなラストシーンを演出するため、放送開始から様々な美術的伏線を仕掛け、
仕舞屋のセットが上方落語の常打ち小屋へと変化するビフォーアフターのデザインとプランニングをした」
というのがその受賞理由で、様々なセットや小道具に張り巡らされた伏線がストーリーと相乗効果を上げたことが評価されました。

○山内浩幹デザイナー 受賞コメント
「栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っています。毎回届けられる素晴らしい脚本にのせられ、出演者、現場のスタッフ、何より番組を愛して本当に細かいところまで観て下さったファンの皆さんの熱意にのせられて、楽しく仕事をすることができた結果だとおもっています。応援して下さった皆さん本当にありがとう!おかげでこんな素晴らしい賞をいただくことができました!美術スタッフ一同、本当に感謝しています。」
受賞の言葉を見て、じわっときてしまいました。

2月のファン感謝祭のときには、草若邸&小浜の和田家を見学。
ドラマのあのシーンが、この現場で!と、すべてのセットが魅力的でした。
その中でも、本好きとしては草若邸の本棚に自然に目がいきまして。
説明によると、セットはすべて、テレビ画面上の膨張をさしひいて小さめに作ってあり、
本棚の本も最下段の落語全集のような箱本以外は、棚の大きさに合わせて一冊一冊手作りとのことでした。
土佐屋尊徳の著作や『能狂言の世界』茂田宗一、『一生喜劇』なおみ 『谷町筋ものがたり』など
ふふなるほどーと思えるラインナップ。
草々の部屋の机上には、、蜩紋付きの草若落語全集1〜8がずらずらっと!
8だけちょうど表紙を見せて置いてあり、どことなくちくま文庫風。
着物姿のイラストに草若師匠の顔写真はめこみ、背景は和風の草花模様(ススキかな?)。
中身も読みたかった〜
細部に手を抜かず、遊び心たっぷりだったなぁ。。。

さてさて、外伝はいかに。
隅から隅まで見なくては。
夏ももうすぐ。