銀座のギャラリーS.c.o.t.t。
うさぎのsallyに会いに、たくさんの人が集まっていた。
ハンドメイドのフェルトうさぎ。
神保町のAMULETで見て気になった友人のお供で行ったつもりが、魅入られてた。
かわいい。でも甘すぎない。そこがまたかわいい(なにそれ!)
写真撮影okという作家さんのご厚意で中はミニ撮影会のように。
ええ便乗いたしました(笑)
撮ってるみんなを見ているのが面白いと作家さん。
ギャラリーを出て地下から上がっていくと、正面には懐かしいビルの面影が。
丸の内oazoの丸善。「ロシアいちば」を目指す。
4階の洋書売り場にマトリョーシカ勢ぞろい。
大きな置物の子から指人形サイズまで〜
いやいや、もっと小さい豆粒、米粒レベルまで。
よく見かける顔の子たち。あっさりめ、乙女らしい子。かえるなど動物たち。
私はきのこのがよかったなぁ。
しかし、飾るところがないのだ。
キッチン用品、岩塩、ジャムなどに気をとられながら、本コーナーへ。
うーん眼福。
もう少し手頃な絵本があったらなぁ。
ロシアの伝統文化に触れたあとは日本のお江戸の世界へ。
新宿 紀伊国屋サザンシアター。
「柳屋三三 桂吉弥ふたり会」
前知識なしで行ったところ、
今回はネタおろしの会で1席ずつとのこと。
吉弥さんは「親子茶屋」。
謹厳実直な親父と軟派な若旦那。
しかし実は父も粋なお方で…
若旦那ならこの人→米団冶さんから習った噺だそう。
吉弥さんは商売一筋の堅物の父が堂に入ってたので、
実はお茶屋好きというメリハリがきいていた。
上方らしく、はめモノとの掛け合いが陽気で楽しかった。
中入り後、サプライズゲストに驚きながら大拍手。
“二人の結びの神”、談春さんであった。
落語お初の友人に「今私が気に入ってけっこう見にいく人は〜」
なんて話していたところだったので、個人的には叫びそうに!
何年か前の大銀座落語祭のあと、吉弥さんに談春さんが
「東京にライバルがいなければ、三三さんがいいよ」
と言ったのがそもそものきっかけとのことで。
10分しか持ち時間がないと云いつつ、
直前の親子茶屋をマクラに、こちらも若旦那と父の噺「六尺棒」。
笑った、笑った。
遊びが過ぎて締め出し食らった息子と叱る父が、立場変わって…
おうむ返しや、悪知恵はたらかせたへ理屈のこね方が面白く。
立場が強くなった人間の増長と、そんな小物ぶりがおかしく伝わる。
逃げて走ってるうちに、“追手”が目の前を通り過ぎるようすは
いつ見ても楽しい♪
このあとは、相当やりにくそうと誰もが思った三三さん。
本人も「あんなにどよめくのなら、トリとってもらえばよかった」(笑)
なんて言ってたけど、迫力の「妾馬」でした。
大名に市井で見染められた妹が奉公に。めでたくお世取りを産み、
博打好きの兄が、祝の膳に呼ばれることに…
江戸前だ。
べらんめい口調が小気味がいい。
貧乏長屋の大家、母、兄、殿さま、侍、門番、老女。
セリフのない妹も、人の話にでてくるだけの豆腐屋の倅も、
登場人物が、いきいきとそこにいる。
貧乏で博打打ちな八五郎。がさつきわまりないけど、
妹思い、実は母思いでもあるからっとした善良さが芯にある。
笑いのうちに、気持ちの良い余韻がのこった。