ハンバーグの余韻。

日曜日の夕食にはハンバーグを作った。
前日の落語会トリが、喬太郎の「ハンバーグができるまで」だったから。
あちらは合挽きで作る定番ハンバーグ。ハインツのデミグラスソース、付け合わせはにんじん
グラッセだが、うちは鶏肉・豆腐入りの和風煮込みで。


離婚して3年、やもめのマモルが商店街でお買いもの。
いつも総菜しか買わない男が食材を買うてんで、精肉店のおじさん大騒ぎ。
これは危ない!なんらかの方法で自殺をはかるのでは〜と、連絡網が回る。
次々に立ち寄った先の八百屋さん、スーパーのオーナーも平静を装いつつ、パニックに。
心配した皆がかけつけると、女もののヒールがあって……というお話。


いっしょに商店街を歩いた気分で、人情豊かな人々の思いこみとおかしな行動に爆笑!
はじめておつかいした金沢の肉屋さんのコロッケを思い出した。
大阪の淡路、江古田、高円寺、曳舟などの商店街風景もフラッシュバックして。

前にまくらで聞いたB級グルメ話も反映されていて、所々くくくっとこみ上げる笑いも。

さんざん笑ったあと、しみじみ。そしてほろ苦く。
うーん、あんなことされたら痛手大きいよ〜
でも地元の仲間と飲んで、憂さ晴らしができるかぁ。
いや、勢いついて、映画「卒業」みたいな展開に!?
もしかして、さとみちゃんは魔性じゃん?
いやいやほんとに、ふっきりたくて、二人の思い出のハンバーグを?
元々はおさななじみの二人、小学校の調理実習で作ったメニューだったりして。


などなど背景や後日談の妄想かぎりなく。。。
切なくてさー。
あれこれ考えちゃう。

さん喬師匠が評したように「人情話に終わらない新作落語」らしかったなぁ。



柳家さん喬 喬太郎親子落語会 
2009年6月13日 昼の部
吉祥寺 前進座劇場

初天神 さん若
幇間腹 喬太郎
百川  さん喬
〜二人のトーク
中入り
抜け雀 さん喬
ハンバーグができるまで  喬太郎


師弟の情にホロリ。