甘辛画譜

amanatsu_shoten2015-07-22


甘夏書店企画「あまからてん」〜味な小冊子あまからバックナンバー展@玉ノ井カフェ.開催中。

7/11(土)〜 8/30(日)11:00 〜 18:00
玉ノ井カフェ.(東京都墨田区東向島5-27-4) 080-2107-1016 定休:水・木 夏季休業7/29〜8/6
会期前期「甘くて辛い古本市」/ 後期「食と暮らしの本市(古本+新刊書)」同時開催

関連古本市出店:古書西荻モンガ堂古書ますく堂古本石英書房東京セドリーヌ脳天松家うらら屋、甘夏書店


会期前半10日過ぎました。昭和〜最近のレシピ本、和菓子の本など食関係の古本が続々と旅立っているようです。

レシピ本などにくらべると、入口近くのあまカラ執筆者の本たちはどういうものかご説明しないと、わかりにくいかもしれません。

たとえば箱入りのこの本、「甘辛画譜」(山内金三郎/龍星閣)といいます。あまカラ誌に連載していたものの書籍化したもので、全国の銘菓を筆でスケッチし、文章を寄せています。


まず箱から本を取り出して、透明フィルムを外すと


高級菓子箱のよう。経木風に表面だけ加工してあるのかと思えば、表紙そのものが板でした。



それだけでもしっかりとした質感を感じますが、ページ部分も袋状に。開けたところが私の郷里、金沢の福梅が。正月には必ず用意されていたのと、餡も皮の上にまぶしてある砂糖も特別の甘さがあったのとで、忘れられない郷土銘菓です。
おお、向島の言問団子のページを開いて写真を撮ればよかったと思ったりしているうちにこの本は旅立っていきました。
他にも冊子連載とは関係ないですが、執筆者の本として紹介したい本、「中村汀女 伝統の銘菓句集」(女子栄養大学出版部)、特別お洒落ではない普通の人々の生活がわかる、「東京の台所」(大平一枝/平凡社)などが21日、玉ノ井カフェ.にいる間に次々と。

それでも、まだまだいい本ございます(ごく一部です)。
  


バックナンバー同様、じっくりご覧くださいませ。