柏ステーション寄席

柏ステーションシアター主催公演「第1回柏ステーション寄席」に行った。

〈番組〉
柳家小んぶ 子ほめ
月の家鏡太 熊の皮
入船亭遊一 悋気の独楽
仲入り
林家楽一  紙切
主任
古今亭菊之丞 幾代餅

映画館のスクリーンを背景に、座布団置いてギリギリ?なスペースの高座。はじめて見る光景。200人ぐらいの規模はちょうどいいなぁ。上野や浅草まで出かけなくても地元で寄席が見られる幸せ。
噺家さんも千葉に縁がある人を集めたとのこと。小んぶさんは習志野、鏡太さんは松戸市常盤平、菊之丞さんは市川市出身。鏡太さんの中高生のころは遊びや買い物といえば柏に出てきたというまくらで、客席がかなり親戚のおばちゃん、おじさんモードになったような。
さん喬一門の小んぶさん、以前に見たときより落ち着いていて聞きやすい。
鏡太さん、ラフな語り口。夫を仕切りまくるおかみさんが猛母のよう。
遊一さんは江戸前だ。色っぽい話をからっと楽しく。
楽一さんは、ひょうひょうと語りながら。はさみよりも紙を細かく動かしながら作るそう。七夕(織姫と彦星)、カッパ、マイケル・ジャクソン(スリラー)、石原裕次郎(&ヨット)など次々と会場のリクエストに応えて。
菊之丞さんは、さすが真打ち。登場しただけで場が締まる。歌舞伎の女形か、踊りのお師匠さんのようなお姿で所作がきれい。テンポがいい。男気も女らしさも堪能。職人とそのまま名乗っては、人気の花魁が会ってくれないからと勧められた設定は「野田の醤油問屋の若旦那」。東武野田線沿線から来ている観客が多いのか、ご当地に喜んでいた。


幾代餅を聞くと、ほぼ同じ話だという紺屋高尾を聞きたくなる。できれば談春さんで。
ステーション寄席、好評であれば次もあるとか。次回は立川一門でいかがでしょう。